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【書評】『君たちはどう生きるか』の漫画版を読んだ感想。学ぶことが多い名作です

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1937年に出版された吉野源三郎さんの名作『君たちはどう生きるか』。
テレビでの紹介もあったり、
アニメーション監督の宮崎駿さんが新作に使用すると発表があったりと話題になっていますね。
このたび、私も漫画版を読んでみました。

吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』

原作は雑誌『世界』の初代編集長を務め、
児童文学者でもあった吉野源三郎さん(1899〜1981年)の小説です。

主人公は旧制中学2年生の本田潤一君、あだ名は「コペル君」。
父は3年前に他界、母と二人暮らしをしています。
近所に母の実弟のおじさんが越してきたばかり。

物語はコペル君の学校と友人関係が中心となって進みます。
学校というと狭い範囲のようですが、
いじめ、貧困、理不尽な先輩(いじめっ子に騙されてはいるのですが)など、
いまもある社会の問題が描かれています。

漫画版

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※画像の出典:君たちはどう生きるか | マガジンワールド

当初は小説のほうを読もうと思ったのですが、
表紙の主人公(コペル君)のまなざしにひかれて漫画版を購入した次第。

コペル君の体験(漫画)と
彼の話を聞いて書き溜めたおじさんのノート(文章)の
二つが交互に出てくる形式で構成されています。

おじさんのノートには
「ものの見方について」「人間の結びつきについて」といったテーマがまとめられていて、
コペル君に、どう生きていくかを問いかけています。

あるとき、コペル君は友人たちに対して裏切りをしてしまいます。
そのとき自分が何をするのが正しいか分かっていても、
どうしても動くことができなかったのです。

理解しているけれど、できないということは誰にでもあることだと思います。
とはいえ裏切ってしまったことそのものはとても重い事実ですし、
起こってしまったことはやり直すことはできません。
だからこそコペル君は苦しい思いをすることになるのです。

私はどう生きるか

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おじさんのノートに、以下のような一節があります。

くりかえすことのないただ一度の経験の中に、その時だけにとどまらない意味のあることがわかってくる。p100

コペル君の体験したような苦しい経験やすばらしい経験は、
ともすればそのときだけのものになってしまいます。
ですが、そうしたそれぞれの出来事を下敷きに真剣に考えることで、
困難に立ち向かうための力が蓄えられていくということなのではないでしょうか。

ひとつひとつの経験から何を学んで生きていくか。
経験を増やし、よく考えていくことがより良い生き方につながっていくのだと思います。

物語の最後で、
コペル君はおじさんへの返答としてどういう考えで生きていくのかを自身のノートにまとめ、
作者が「君たちは、どう生きるか」と問いかけて終わります。

いくつになっても学ぶことがある……姿勢を正されたような気持になりました。
興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。

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